ニュースキャスターの辛坊治郎が、全盲のセーラーのHIROこと岩本光弘と
ヨットでの太平洋横断に挑戦する。
辛坊は大学時代にヨットセーリングを始めて30年以上の経験があり、
岩本は2006年のワールドブラインドセーリング大会で日本代表として参加するなど、
十分なヨット歴を持つ。
辛坊は、「毎日のルーティンワークの中で、そろそろ人生に大きなイベントがほしいと思った。
ちょうど日常に疲れていた時にこの話をいただいて。40年くらい前から
『夢は太平洋横断』と言い続けていて、これはいいチャンスだなと。こんなおもしろい
イベントはそうはないですから乗らない手はないと思いました」と経緯を説明した。
二人が乗るヨットは、間寛平が「アースマラソン」で太平洋、大西洋を横断した「エオラス号」
福島県いわき市小名浜港から、アメリカ・サンディエゴを目指す。
「あくまで主役はHIROさんです。僕は海の盲導犬として、機械が壊れた時に直すのが仕事」
と辛坊。岩本は「辛坊さんは表現がとても豊か。太平洋横断を表現してもらいながら、
僕は頭の中でイメージしながら、セーリングできることがとても楽しみです」と話した。
航海で、大震災の被災者に元気を取り戻してもらおうと、スタート地点を小名浜港にした。
また、辛坊は昨年末の人間ドッグで十二指腸がんが見つかったことを告白。
「このプロジェクトがなかったら死んでいたかもしれない。HIROさんは命の恩人です。
それで手術は成功したんですが、肺に少し影があるから4月にもう一度検査を行うんです。
自分が抱えている懸念材料はこれですね」と話す辛坊に、岩本は「私としては、ぜひ辛坊さんと
行きたいです」と力強く声をかけた。
日本からの距離は約9000キロ──。56歳の夢はサンディエゴ港まで届くか。
http://www.b-sailing.com/
https://www.youtube.com/watch?v=OS0Z4hs1zdo
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